第1回 僕の一番好きな楽器

2016年10月5日


 


 


こんにちは、作曲家の望月将宏( @receptorjp )です。

突然ですが、皆さんには好きな楽器ってありますか?
ピアノ、ギター、ベース…どの楽器も魅力いっぱいですよね。
でもその中で、僕が 一つだけ、たった一つだけ好きな楽器を選べと言われたら。

僕は迷わず シンセサイザーを選びます。

なぜかというと、「 様々な楽しみ方ができるし僕にとって一番自然だから」です。

楽しみ方?自然?見ていきましょう。大きく見て以下の3点のことです。
 
  1. 自由に音を作れること
  2. 選ぶだけで好きな音が鳴ること
  3. 僕が最も感情を込めて演奏できる楽器であること

 


1.自由に音を作れること

 

「シンセサイザー」とは英語の「Synthsize」つまり「〜を合成する」という他動詞に、動詞を名詞化するための接尾辞の「er」をつけた、「(音を)合成するもの」という単語が普通名詞化したものです。

 
などと参考書のように書いてみました。
 
こんなことばかり言っているとみんな寝てしまいますが、一言で言えば「シンセがシンセであるというアイデンティティーは、音を作れることにある!」のです。
自分の思い通りに心ゆくまで音を作れる、ということに、まずロマンを感じてしまいます。  


2.選ぶだけで好きな音が鳴ること 


とは言っても、別に毎回全ての音をゼロから作りたいわけじゃないんです。楽器なんだから即座にイメージ通りに演奏しやすいようにたくさんの音が入っている方が嬉しいに決まっています。

だから、多くのシンセには既に作り込まれたプリセット音がたくさん入っていて、選ぶだけで簡単にたくさんの種類の音を鳴らせるようになっているわけですね。 
特に生楽器のシミュレート音、定番のアナログシンセ音、定番の流行の音など、オーソドックスな音については、プリセットに入っていてくれると作曲や編曲の際に非常に助かるわけです。仮にちょっとイメージと違っても、微調整するだけでイメージ通りになったりするわけですから。 


3.僕が最も感情を込めて演奏できる楽器であること


なんだかんだ言っても、感情を込めやすいことが一番大切です。だって楽器だもの。
元々、僕はエレクトーンから音楽に入りました。両手と両足で演奏する電子楽器ですね。体全体で全てのパートを演奏することを繰り返すうちに、僕は音楽を好きになったのだと思っています。

さて、そのエレクトーンですが、考えようによっては「シンセが鍵盤3段分集まったもの」という側面も持っています。もちろん、そこに3段の鍵盤が絶妙な位置で配置されていたり、考え抜かれたインターフェースが搭載されていたりなど、楽器メーカーの方々の様々な努力が積み重なることで、エレクトーンという一つの楽器として完成しており、シンセとは区別される別の楽器ではありますが。

そのエレクトーンを幼少の頃から演奏してきた僕からすると、エレクトーンの鍵盤や音源って一番自然な楽器なのです。ピアノなどの生楽器の鍵盤ももちろん大好きなのですが、やっぱりどう考えても僕が一番自然に感情表現できるのは、エレクトーンだったのです。

そこに音作りがもっとできるといいなぁ、もっと幅広い音が鳴るといいなぁ、という欲求が合わさって、エレクトーンと同じタイプの鍵盤を持った楽器であるシンセが、今の僕にとって一番好きな楽器となったわけです。 



もちろん他にもね
、シンセが好きな理由は色々あります。 
カッコイイ見た目だけでお腹いっぱいになれるとかね。
いやいや、気分を盛り上げてくれるというのも、音楽を作る上で大切なことなのです。

他の理由については、またいずれ語るかもしれません。

しかし、この話題、結局のところ

なんでシンセが好きかって? だってシンセだよ? シンセなんだから最高に決まっているじゃないか!!

という、ロックな答えにほんの少し味付けしているだけだよなぁ…まぁ、いいか。

ではでは。


望月将宏

作曲家・編曲家・キーボード奏者
J-POP・アニメ・アイドル・演歌など歌もの楽曲の制作から、展示会用音楽やゲーム用音楽などインスト楽曲の制作まで幅広く行っている。また、シンセサイザーでの音作りが得意であることを活かし、シンセサイザーのプリセット制作やサンプリング音源制作にも参加する。