第2回 僕のApollo計画

2016年10月12日


 




こんにちは、作曲家の望月将宏(
@receptorjp )です。

皆さんは「アポロ」と聞くと何を思い浮かべますか?

やっぱ一番多いのは チョコレート菓子( 外部サイトへ)ですかね? 
それとも アポロ計画( 公式サイトへ)でしょうか?
 
チョコレートも宇宙も僕は大好き(特に宇宙ネタはいつか書くかも)ですが、今回は僕が愛用しているAudio I/F、Universal Audio社の Apollo 16について、シンセ好きな人間の立場から語ってみたいと思います。

Apolloシリーズの特徴は、UAD-2のエフェクトをリアルタイムに使用できるところにあります。

UAD-2とは?


UAD-2とは、超簡単に言えばPC/MacのCPUではなく専用DSPにてDAWの各トラックにAudio Unit形式やVST形式で提供されるエフェクトをかけるためのハードウェアで、特にビンテージアウトボードなどのアナログハードウェアのシミュレータとして人気を博してきたものです。

実機と比べて似ている、という点で評価されることが多い機種ですが、個人的には似ているかどうかなど、どうでもいいかな、と。単に「UADのエフェクトをかけたら気持ち良い音になる」というだけで意味があると思っています。まぁ、「気持ちの良い音になる実機のおいしいところを再現できているから、気持ち良い音になる」というのが実際のところでしょうか。


なぜ僕はApollo 16を気に入っているのか?


「UADのあのエフェクトが特に好きだから」という話はまたの機会にするとして、僕がApollo16を気に入っているのは、Apollo 16があるからこそ、ハードシンセとソフトシンセを同列に扱えるんだと思う事が多々あるからです。


ハードシンセに対するソフトシンセのメリットとは?


正直、アレンジ作業において、その作業効率だけを言えば、ソフトシンセの方が便利なことが多かったんですよ。

ソフトシンセをDAW上で立ち上げた時、レイテンシーや負荷の問題はあれど、基本的に好きなエフェクトを好きなだけかけて鳴らすことなど簡単です。また、制作途中で別の曲の制作に移ったとしても、元の曲のプロジェクトファイルを開けば前回の続きから作業することができます。「トータルリコール」というものですね。更に、各トラックのオーディオファイルへの書き出しも非常に簡単です。

しかし、ハードシンセで同じことを実現するのは、なかなか大変です。最近のハードシンセの中にはDAWとの連携をできるものもありますが、新旧のハードシンセを混在させている場合は、そうもいきません。


全て解決できる…そう、Apollo 16ならね。


しかし、Apollo 16ならばどんなハードシンセにだって、リアルタイムにUADのエフェクトをかける事ができます。しかもUAD内のコンソールの状態をDAWのプロジェクトファイルと同時に保存しておくことも可能なため、トータルリコールにも対応できるのです(シンセ側で多少の操作が必要な機種はありますけどね)。

Apollo 16はデジタルとアナログを合わせて18もの豊富なインプットを持っているため、エフェクトのかかった状態でハードシンセを一気に複数パートDAWに録音することも簡単です。つまり、Apollo 16によって、ソフトシンセに対するハードシンセのデメリットを極めて小さくできるのです。

だからApollo 16を使っていると思うのです。

あのハードシンセのあの音も、いつでも使えて最高じゃん、と。
あのソフトシンセのあの音と合わせて向かう所敵なしじゃん、と。

ハードシンセもソフトシンセも愛用しているそこのあなた!
そんなあなたにこそ、Apollo 16はホントおすすめですよ!

(あ、もちろん生録でも使いまくりです。今回の趣旨から外れるのであまり語りませんが)

強いて難を言うなら、インプット数が豊富とは書いたものの、実際には足りていないことですかね。常設の機材以外を使用する時は繋ぎかえが必要になり、折角のトータルリコールを活かしきれないことがあります。

しかしApollo 16なら、4台までのApollo 16をカスケード接続して1台のApollo 64(!)として使うことも可能です。なので、今のシステムにもう何台か追加してこの問題を解決しようかな、と考えているところです。

僕の「Apollo計画」、現在も進行中です。

Universal Audio社の公式サイトはこちら(外部サイトへ)
国内代理店のHook Up社のサイトはこちら(外部サイトへ)
 *余談ですが、この記事を書いているうちに、以前、Hook Up社のサポートの方に、とても親切に対応して頂いたのを思い出しました。その節は本当にありがとうございました。


望月将宏

作曲家・編曲家・キーボード奏者
J-POP・アニメ・アイドル・演歌など歌もの楽曲の制作から、展示会用音楽やゲーム用音楽などインスト楽曲の制作まで幅広く行っている。また、シンセサイザーでの音作りが得意であることを活かし、シンセサイザーのプリセット制作やサンプリング音源制作にも参加する。